ドライフラワーをおすすめする、ドライフラワー花屋の話。（お悔やみ編）

その方が喜ぶ花を、いちばんに。

Still. Shines. Timeless. 
たとえ姿が見えなくなっても、 その人の笑顔や声、その人が好きだった色は、 思い出として、心のなかにずっと生き続けているように感じます。

ある日、Tida Flowerに、お母さまとお嬢さまのおふたりがご来店くださいました。 「以前、祖母と一緒に3人で来たのですが、亡くなってしまって、、、」 そう、数年前におばあさま・お母さま・お孫さん、三世代でお越しくださったあのご家族さまでした。 とても楽しそうにドライフラワーをお選びくださっていた、とても印象深い、お客様でした。

今回、お供え用のお花を選びたいとのことでしたが、 お母さまがおっしゃいました。 「やっぱり、紫とか青とかに、なっちゃいますかね、、、？」
そのとき私は、お母さまの心もおそらく感じていらっしゃるかもしれないということを、明瞭にするために、お伝えしました。
 「おばあさまがいちばん好きだった色こそ、いちばん喜んでくださると思いますよ。」 「おばあさまが寂しい思いをしない選択が、一番嬉しい選択だと想像します。」

そうお伝えした瞬間、お母さまとお孫さまの表情がふっとやわらぎ ←私のうっすらの記憶では
赤だったか、ピンクだったか、黄色だったか、、、←思い出せませんが
たしか、「おばあちゃん好きそう！」と、明るくて華やかなお花をお選びになり、
笑顔でお帰りになられたことを思い出しました。

お供えのお花は、悲しみを表すものではなくていい。 その人らしさや、その人が好きだった色で、 残された方も、少しずつ微笑みを取り戻せるような花でもいい。 そのことを、あらためて気づかせていただいた出来事でした。

これまでにもさまざまなお悔やみのオーダーをいただいてまいりました。
・若くして旅立たれた娘さまを偲び、バレエのトゥシューズと共に飾られた正方形のボックスアレンジメント
・ペットとの思い出を花に託した、ドライフラワーの花瓶アレンジ
・引退後に亡くなったお馬さんを想い、ボトルにたっぷりと詰めたXLサイズのフラワーボトル

色合いや花の選び方に、「その方らしさ」を込めて。 その方が好んだ色、性格、ご家族、ご友人と過ごしてきた時間、数々の思い出。
お花をお選びになることも、その方との思い出作りとなる気がします。

「できるだけ故人の方に寂しい思いをさせないように、、、。
きっと喜んでくれるお花を選びたい。」

そう願って選ばれたお花には、贈る方の祈りや優しさ、そして「ありがとう」が重なり、 それはきっと、亡き方への癒しとなると願っています。
そしてそのドライフラワーは、残された方の心にも静かに寄り添い、 悲しみを受け入れていく間の痛みを、 少しずつ、やさしく、和らげてくれることを願います。

ドライフラワーをおすすめする、ドライフラワー花屋の話でした！

Even dried,
a flower shines with timeless gratitude. 

花韵悠存，感恩悠长。

花の余韻は
はるかに響き、
感謝の想いも
はるかに届く。

お悔やみやお供えに、ドライフラワーという選択。

Tida Flowerでは、「お悔やみ」「お供え」の気持ちにそっと寄り添う、
オーダーメイドのドライフラワーアレンジメントをお作りしています。

悲しみを静かに受け止める花であると同時に、
亡くなられた方が寂しくならないように、
「その方が喜ぶ色」「その方らしさ」を大切にした花をお選びいただけるよう、
ご家族の想いをひとつひとつ、丁寧にお伺いしています。