
Garden
大槻優美・關まどか・長町香奈子
11/6–11/20, 2026
11月6日(金)より、TOKYO FANTASTIC 201にて、大槻優美さん、關まどかさん、長町香奈子さんによる企画展「Garden」が始まります。
時を重ねて、好きになる色がある。
今回、TOKYO FANTASTIC 201が思い描いたのは、秋が深まり、少しずつ冬の気配が近づいてくる、静かで奥行きのあるお庭です。
あざやかな色に心を奪われた頃には、まだ気づかなかった美しさ。少しくすんだ色や、やわらかく滲む色。ひとつの色の中に広がる濃淡や、色と色が溶け合う曖昧な境目にも、心惹かれるようになりました。
それはどこか、歳月を重ねる中で少しずつ深まる、私たちの感性にも似ているような。整ったかたちだけでなく、少しの揺らぎにも愛らしさを感じること。そんな発見も、今回の「Garden」に込めています。
凛とした佇まいの中に、ふと感じる愛らしさ。華やかすぎず、飾りすぎず。それでいて、どこか心が弾むような。
大人になった今だからこそ楽しみたい、色やかたちの組み合わせ。そんな思いを込めた、うつわとテキスタイルの「Garden」です。
布と陶、三つの表現が出会うGarden

今回ご紹介するのは、身近な草花や自然の風景を描く大槻優美さんのテキスタイル、呉須がつくる青の濃淡が美しい長町香奈子さんのうつわ、そして、土と釉薬を重ねながら複雑な色彩を探る關まどかさんの陶の作品です。
布に描かれた花々、やわらかな青の器肌、くすんだ色の奥に現れる鮮やかさ。それぞれに異なる素材と表現が、ひとつの庭に集まるように並びます。
まずは、3名の作家さんの作品と、その色が生まれる背景からご紹介します。
大槻優美さん
草花の記憶を、一枚の布の上に

大槻優美さんのテキスタイルには、身近な草花や、旅先で出会った自然の風景が描かれています。
雨に濡れ、色が滲んだように見えた紫陽花。近くの林で見つけた、小さな菫。そして、お祖母さまの庭に咲いていた、子どもの頃から好きなポーチュラカ。
ふと目に留まった自然の美しさが、大槻さんの手描きの線や色彩を通して、ひとつの図案になっていきます。
ブルーやピンクの花々、白い小花、野に咲く草花や実。花びらの色が重なり、輪郭がやわらかく溶け合うような表現。茎や葉には、手描きならではの自由なリズムも感じられます。
今回の写真に並ぶハンカチも、花の種類や色の組み合わせによって、それぞれ違った印象に。青い小花が広がる一枚、色とりどりの花々が重なる一枚、落ち着いたグリーンの中に白い花が咲く一枚。広げて眺めると、布の上に小さなお庭が現れたようです。
ハンカチを身につけたり、バッグに忍ばせたり。お気に入りの一枚をテーブルに広げてみたり。日々の暮らしに、季節の草花を迎えるような楽しさがあります。
長町香奈子さん
淡い青と、やわらかく滲む色の景色

長町香奈子さんのうつわに広がるのは、淡い青と、やわらかく滲むような色の景色。
昔ながらの青い顔料「呉須」を使い、白化粧の小さな凹凸から生まれる繊細な濃淡。器の表面に細かく走る貫入や、縁に添えられた深みのある色。
青ともグレーとも言い切れないような、くすみを含んだ、なんとも美しい色合いです。
今回撮影した作品にも、淡いブルーの中に浮かぶ線や模様、表面に広がる細かな貫入、釉薬の濃淡が見られます。近づいて眺めるほどに、いくつもの技法が重なった器の表情に気づきます。
長町さんは、京都の楽焼窯元で茶道具づくりに携わってこられた作家さんです。茶道具の制作や茶道との関わりを通して、器を手に持ったときの重さや、口に触れる感触まで、使う心地よさを大切にされています。
やわらかな青のマグに、あたたかいお茶を注ぐ。小皿には季節のお菓子を添えて。花器には、庭で見つけたような草花を一輪。
静かな美しさと、日々の道具としての心地よさ。その両方が息づく長町さんのうつわを、実際に手に取りながらご覧いただけましたら嬉しいです。
關まどかさん
土と釉薬が重なり、生まれる色

關まどかさんの陶の作品には、やわらかなピンクやブルー、グレーやグリーンを含んだような、複雑な色彩が広がります。
關さんは、さまざまな土や釉薬を組み合わせながら、繊細なグラデーションを探り続けている作家さんです。
何度も試し、焼き上がりを確かめながら見つけていく、新しい色。くすんだ色の奥にふと現れる明るい色や、さらりとしたマットな質感の中を流れる釉薬。
ひとつの色に辿り着くまでにも、たくさんの試行錯誤が重ねられています。
今回撮影したマグやカップにも、淡いピンクからグレーへ移ろう色、青とグリーンが溶け合うような色、釉薬が流れて生まれた濃淡が見られます。
そして、關さんの作品には、形の面白さも。そろばんの駒をモチーフにしたマグや、植物と一緒に楽しみたい花器など、思わず微笑むような遊び心があります。
好きな色から選ぶことも、持ち手や器の形から選ぶことも。カップに飲みものを注ぎ、花器に草花を飾る場面を思い浮かべると、色だけを見ていたときとはまた違う一客が気になってくるかもしれません。
眺めることも、手に取って使うことも。どちらも大切にしたくなる作品たちです。
色や模様を自由に組み合わせる、
大人の花あそび

布の上に描かれた、草花の記憶。呉須がつくる、やわらかな青の濃淡。土と釉薬が重なり、生まれてくる複雑な色彩。
素材も表現も異なる3名の作家さん。それぞれの作品に、ひと色では言い表せない美しさを感じます。
大槻優美さんの花柄のハンカチに、長町香奈子さんの淡い青の器を合わせてみる。關まどかさんのくすんだ色のマグを、花々の描かれた布のそばへ置いてみる。
違う作家さんの作品を組み合わせることで、それぞれの色がまた違って見えてくることも、今回の「Garden」の楽しさです。
お気に入りのマグにお茶を注いで。小さな花器に、季節の草花を一輪。花が描かれたハンカチを、そっとテーブルに広げて。
整った組み合わせだけではなく、少し意外な色の重なりも楽しんでみる。大人になった今だからこそ見つけられる美しさを、3名の作家さんとともに楽しみたいと思います。
秋から冬へ、季節が移ろう11月。日々の何気ない時間に、花畑のような彩りと、小さなときめきを。
TOKYO FANTASTIC 201に現れる「Garden」で、ご自身の好きな色やかたちを見つけていただけましたら嬉しいです。
Garden
大槻優美・關まどか・長町香奈子

2026年11月6日(金)-11月20日(金)
※11月11日(水)、11月18日(水)は定休日です。
大槻優美さん(テキスタイル)
大槻優美さん
@otsukiyumi
關まどかさん(陶器)
關まどかさん
@sekima_31
長町香奈子さん(陶器)
長町香奈子さん
@kanako_nagamachi
会場:TOKYO FANTASTIC 201
東京都港区南青山3-16-6-201
営業時間 12:00-19:00
表参道駅A4出口より徒歩約3分
会期中、
TOKYO FANTASTICオンラインストアでも
「Garden」の会期中、大槻優美さん、關まどかさん、長町香奈子さんの作品は、TOKYO FANTASTICオンラインストアでもご紹介予定です。店頭へ足を運ぶことが難しいお客様にも、作品の写真や詳細をご覧いただけるよう、順次ご案内してまいります。
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TOKYO FANTASTIC 201のInstagramでは、「Garden」の作品を、ブログでは載せきれないより詳細な写真とともにご紹介してまいります。大槻優美さんのテキスタイルの花柄、長町香奈子さんのうつわの青い濃淡、關まどかさんの色や釉薬の重なり。会期中の作品や店内の様子、作家さんの在廊日などの最新情報もお届けしますので、ぜひあわせてご覧くださいませ。

TOKYO FANTASTIC 201(にーまるいち)
@tokyofantastic201
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