
かたくて やわらかい| 6/13–6/30, 2026

6/13(土)より、TOKYO FANTASTIC 201にて、
一色佐和さんと Kari Ishikawaさんによる企画展「かたくて やわらかい」が始まります。
陶器と、ファイバーアート。土と、糸。かたちあるものと、ほどけそうなもの。
素材としては、たしかに“かたい”はずなのに、手に取ると、
どこかやわらかい。ふんわり“やわらかい”はずなのに、見つめるほどに、強い存在感がある。
相反する感覚が、静かに重なり合うような企画展です。
土と糸が響き合う
Sawa Isshiki & Kari Ishikawa
(陶器・ファイバーアート)

一色佐和さんの陶器と、Kari Ishikawaさんのファイバーアート。
異なる素材から生まれた作品たちが、TOKYO FANTASTIC 201の空間で響き合っています。
ぽこぽことした陶器の丸み。ごつごつ、ざらざらとした土の表情。
壁いっぱいに並ぶ、糸の動物たちの静かなまなざし。
白い光の中をふわりと飛ぶスワンモビール。
土と糸。かたいものと、やわらかいもの。
けれど、店内に並ぶ作品を眺めていると、
その境界は少しずつほどけていきます。
うつわでありながら、どこか生きもののように見えてくるかたち。
やわらかな糸でできているのに、たしかな命の気配を宿す動物たち。
実は、お二人は高校時代からの同級生。
それぞれの道で、土と糸という異なる素材と向き合いながら、
今こうしてひとつの空間に作品が並ぶのも、この企画展ならでは、です。
土のゆらぎと手の温度 一色佐和(陶器)

一色佐和さんからは、200点を超える陶器作品が届いています。
マグカップ、ボウル、プレート、花器、ピッチャー。
ひとつひとつのかたちに、手びねりならではの揺らぎと、
土の粒立ち、釉薬の流れ、指の跡のようなあたたかさが残っています。
ぽこぽことした丸み。ゆらりと傾いた口元。
大きな輪のような持ち手。波打つようなプレートの縁。
花が咲いたようなスプーンの先。
“うつわ”でありながら、どこか生きもののようにも見えてくる。
そこに、一色さんの作品のやわらかな強さがあるように感じます。
白、茶、グリーン、ブルー、マスタード。
マーブルのように重なり合う釉薬の表情。
土の色と釉薬の色が混ざり合い、ひとつとして同じ表情のない作品たちです。
素材としては、たしかに“かたい”陶器なのに、手に取ると、
どこかやわらかい。まっすぐすぎない線や、少しゆらいだかたちが、
手に取るたびにあたたかく感じられます。
朝のコーヒーを飲むマグ。食卓に小さな景色をつくるプレート。
季節の草花を受けとめる花器。
棚の上で、静かに佇むオブジェのようなかたち。
使うものとしてのうつわでありながら、
眺める時間にも、そっと心が残る作品たちです。
ゆらゆら、ぽこぽこ 一色佐和(マグカップ)

棚いっぱいに並ぶ、一色さんのマグカップ。
釉薬の色も、土の表情も、ひとつひとつ少しずつ違います。
まっすぐすぎない口元。手におさまる、ぽってりとした丸み。
輪っかのような持ち手。指に触れる、土の粒立ち。
同じマグカップでも、かたちや釉薬の流れによって、
それぞれに違う表情があります。
ゆらゆら、ぽこぽこ。
一色さんの優しい手仕事が、そのままかたちになったような作品たちです。
中でも、色々な土地の土を混ぜ合わせて生まれるマーブルの作品は、
まるでチョコレートのよう。
白と茶がゆるやかに混ざり合い、とろりとした模様になっていたり、
焼き菓子のような色合いに見えたり。
朝のコーヒーを飲む時間。午後のお茶の時間。
一日の終わりに、あたたかい飲みものをいただく時間。
毎日手に取るものだからこそ、少しゆがんだかたちや、釉薬のにじみ、
手仕事のあたたかさが、少しずつ心に馴染んでいくようです。
マーブルの景色 一色佐和
(ピッチャー・プレート・小さな陶花)

一色佐和さんのマーブルの作品たち。
白の中に、茶色の土がふわりと流れ込んだような模様が広がっています。
ミルクにキャラメルが溶けていくような。
焼き菓子の表面に、少しだけ焦げ色が重なるような。
やわらかな白と、あたたかな土の色が混ざり合い、
ひとつひとつ異なる景色を見せてくれます。
ピッチャーは、ゆらりとした口元と、大きな輪のような持ち手が印象的。
水差しとしてはもちろん、季節の草花をそっと生けても、
静かな存在感を添えてくれます。

ゆらぎプレートには、淡いマーブルの線が、
水面のようにゆっくり広がります。
ただの平らなお皿ではなく、置いたときに、
そこに小さな余韻が生まれるような作品。
陶器で作られたお花の作品は、うつわのそばに添えるだけで、
食卓や棚の上に、小さな物語を立ち上げてくれます。
土の色。釉薬の流れ。手びねりならではの揺らぎ。
かたい陶器の中に、静かに呼吸しているようなやわらかさが宿っています。
糸から生まれる動物の気配
Kari Ishikawa(ファイバーアート)

Kari Ishikawaさんからは、ファイバーアートの作品をたっぷりとお届けいただきました。
壁いっぱいに並んだ動物たちは、まるで森や草原や物語の中から、
TOKYO FANTASTIC 201の空間へそっと集まってきてくれたようです。
シカ、ヤギ、チョウ、レッサーパンダ。
ネコ、ヒョウ、ライオン、ゾウ、バク。
ヒツジ、クマ、ウサギ、キツネ、インパラ、ヤク。
毛糸をミシンで縫い合わせて生まれる、Kariさんの動物たち。
布を使わず、糸そのものを何度も縫い重ねることで、
輪郭が生まれ、毛並みが生まれ、ひとつひとつ違うまなざしが立ち上がります。
ふさふさと揺れるひげや毛足。少しとぼけた表情。
じっとこちらを見つめる目。壁に掛けたときの、静かな存在感。
やわらかな糸でできているのに、
そこには、たしかな命の気配と、どこか凛とした強さが宿っています。
壁にかけて共に過ごせる yarn animals。
組み立てることで物語のような世界を楽しめる OTOGI シリーズ。
机や棚に立てかけて生活を彩るフレーム作品。
身につけて動物さんと共に過ごせるブローチ作品。
壁に飾るもの。そっと棚に立てるもの。
胸元やバッグに添えるもの。どの作品も、暮らしの中に迎えると、
日々の景色のどこかに、小さな生きものの気配を灯してくれます。
気まぐれなまなざし Kari Ishikawa
(猫のファイバーアート)

Kari Ishikawaさんの猫たち。
すん、とすましたように立つ猫。
背伸びをした、その瞬間の猫。
こちらをじっと見つめる猫。ちょっと拗ねているような猫。
甘えたそうにも、とぼけているようにも、
少しだけ不機嫌そうにも見える目元。
猫の、ひとことでは言い表せない魅力が、糸の重なりの中にそっと宿っています。
Kariさんご自身も、猫と暮らしていらっしゃるそうです。
だからこそでしょうか。背中をぐーっと伸ばしたときの、
なんともいえないあの顔。
すました立ち姿の中にある、近づいていいのか、迷うような距離感。
毛糸をミシンで縫い重ねて生まれる、Kariさんのファイバーアート。
布を使わず、糸そのものを何度も縫い合わせることで、
輪郭が生まれ、毛並みが生まれ、ひとつひとつ違うまなざしが立ち上がります。
壁に飾る猫たちは、お部屋のどこかで静かにこちらを見ているように。
小さな猫のブローチは、胸元やバッグにそっと添えて、
一緒にお出かけできる猫の気配に。
気まぐれで、静かなまなざし。Kariさんの猫たちと、
ぜひ店頭で目を合わせてみてくださいませ。
小さな動物たちを連れていく
Kari Ishikawa(ブローチ作品)

黒い背景の中に並ぶ、小さな動物たちの顔。
ネコ、クマ、ライオン、オオカミ。
シロクマ、シュナウザー、チワワ、長毛ネコ。
タヌキ、ワオキツネザル、チーター、ウマ、ヤギ。
小さな作品の中にも、糸の重なり、毛並みの揺れ、
ちょっととぼけた目元、それぞれに違う表情が宿っています。
胸元にそっと添えたり、バッグにつけたり、
日々のお出かけに連れていったり。
身につける小さなお守りのように。
ふと目に入るたび、気持ちが少しやわらぐような。
やわらかな糸でできた動物たちが、
暮らしの中に、小さな楽しい気配を灯してくれます。
小さなおとぎの国
Kari Ishikawa(OTOGI・吊り下げ作品)

Kari Ishikawaさんの OTOGI シリーズ。
木の台に、小さなパーツをひとつずつ差し込んでいくと、
少しずつ、物語の景色が立ち上がっていきます。
最初に小さなお花が咲いて、そのそばに木が生えて、
ロバがやってきて、小さなお家が現れて。
最後には、ひつじの親子がそっと並びます。
ちょぴっと見つめ合っているような、ひつじの親子。
お花や木々の間を、ゆっくりお散歩しているような、みちくさ。
机の上に。棚の一角に。窓辺の光のそばに。
暮らしの中に、小さなおとぎの国が生まれるようなシリーズです。
吊り下げ作品は、壁とのあいだに奥行きが生まれることで、
動物たちの自由さがふわっと立ち上がるところが魅力です。
壁にぴたりと貼りつくのではなく、少し浮いて、少し揺れて、空間の中にいる。
枝の上を歩いているようなハクビシン。
こちらをじっと見つめるレッサーパンダ。
まるで今にも動き出しそうなホロホロチョウ。
風や光、見る角度によって、少しずつ表情が変わるようです。
かたくて、やわらかい 暮らしの中の土と糸
Sawa Isshiki & Kari Ishikawa

一色佐和さんのお花と、Kari Ishikawaさんの糸の動物。
土と糸から生まれた作品が並ぶと、そこに小さな物語がふっと立ち上がります。
ふわふわの糸の動物と、かたい陶器のお花。
素材は違うのに、どちらも今にも動き出しそうな気配があります。
一色さんの花瓶たちは、ぽこぽことした丸みや、
ゆらりとした輪郭の中に、静かな呼吸のようなものを感じます。
土の粒立ち。釉薬の流れ。手びねりの跡。
Kariさんの動物たちは、壁にかけられたり、棚に立てられたり、
細い糸でそっと吊るされたりしながら、
暮らしの中に小さな相棒のような気配を運んでくれます。
かたくて、やわらかい。
暮らしの中に置くと、ふっと心がゆるむのに、
ずっと忘れられない存在感を感じさせてくれる作品たち。
一色佐和さんの陶器と、Kari Ishikawaさんのファイバーアート。
異なる素材から生まれた作品たちの響き合いを、
TOKYO FANTASTIC 201にて、ゆっくり感じていただけましたら幸いです。

日常にそっとときめきを連れてきてくれる作品との出会いを、
TOKYO FANTASTIC 201にて、どうぞお楽しみくださいませ。
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