
加賀美円 うつわ展| 5/30–6/12, 2026

TOKYO FANTASTIC 201にて、加賀美円さんのうつわ展を開催いたします。
愛知・常滑より届いた、たっぷりのうつわたち。
文鳥、猫、馬、虎、うさぎ。
うつわからむにゅっと顔を出すような立体の動物たち。
オーバル皿、フラットプレート、
カフェオレボール、ミルクピッチャーにスープカップ。
手びねりのフリーカップ、ゆのみ、そばちょこ、ゴブレット。
茶入れ、茶碗、どんぶり、花器。
201の店内に、加賀美さんの手から生まれた物語が、たっぷり並んでいます。
※初日には加賀美円さんご本人に在廊いただき、インスタライブで作品をご紹介いただきました。
手の跡や動物たちの表情のお話を、ぜひ動画でもお楽しみくださいませ。
異国の空気をまとう青いうつわ

加賀美さんのうつわの魅力は、“かわいい”のに、うつわとしてちゃんと格好いいこと。
ベトナムの安南手を思わせる、異国の空気をまとった絵付け。
赤土の上に白化粧をほどこし、そこへ下書きなしで線を刻む。
呉須の青が、釉薬の中でゆるやかににじんでいきます。
その青は、線として描かれているのに、どこか夢の中の景色のようにやわらかく、
食卓に静かな奥行きを運んでくれます。

窓辺には、マグカップや飯碗、鉢もの。
中央のテーブルには、お皿やカップ、片口、そばちょこ。
奥の棚には、茶器や急須、茶入れ。
やわらかな光を受けながら、呉須の青や釉薬のにじみが、静かに浮かび上がっています。
ひとつひとつに、手仕事ならではの揺らぎと、その作品だけの景色。
棚の前に立つと、どこから見はじめようか、少し迷うほどの密度です。
お茶の時間に寄り添う

急須、茶杯、片口、茶盤。
店内には、お茶まわりの作品も並んでいます。
急須の蓋には、小さな鳥がちょこん。
お茶を注ぐたびに、一緒に前へ身を乗り出しているようで、
見ているだけで少し頬がゆるみます。
茶杯の内側には、水浴びをしている文鳥の姿。
飲み終えるころ、底からひょっこり現れる小さな文鳥。
お茶を淹れる時間が、少し楽しくなったり。
いつもの休憩が、ふっと特別に感じられたり。
加賀美さんの茶器には、日々のひとこまをやわらかく明るくしてくれる力があります。

むにゅっと、文鳥が顔を出す文鳥鉢。
ころんとした円柱のかたちに、小さな赤いくちばしのような文鳥が、
うつわの側面からそっと顔を出しています。
大福や水羊羹、豆菓子、季節の水菓子を葉の上にそっとのせてみる。
茶器とともにお茶をいただきながら、
ひとつ、またひとつと和菓子を楽しむひととき。
雨の季節には、窓の外の紫陽花や静かな雨音に耳を傾けながら、
お家でゆっくり過ごす時間も風情があります。
手に取ったとき、ふと文鳥の表情に気づく。
そんな小さな出会いが、暮らしの中にやさしい余韻を残してくれます。
季節の花を受けとめる

うつわに、お花を合わせてみると、また違った景色が生まれます。
紫陽花の淡い青。
アリウムの紫。
エルムレスの明るいグリーン。
スモークツリーのふわふわとした質感。
加賀美さんのうつわににじむ呉須の青と、季節のお花の色が、自然に馴染んでいきます。
花器の外側にも、内側にも、そっと描かれた花の景色。
水を張った器の中をのぞくと、
水上に咲くお花がそのまま映り込んだようにも見えます。
うつわの中に描かれた青い花と、いま生けた季節のお花が重なり合う様子
まるで小さな水鏡のようです。
今日はどのお花を合わせよう。
どの角度がきれいかな。
少しだけ茎を短くしてみようかな。
器を選ぶ時間も、お花を合わせる時間も、
暮らしの中の小さな楽しみになります。
くるりと回して眺める、楽しむ

鳥のくちばしのような注ぎ口のピッチャー。
妖精さんがそっと寄りかかる、物語のひとかけらのようなピッチャー。
内側にも、側面にも、裏側にも、
絵付けと呉須のにじみが広がる大きな鉢。
ふたの上で、伸びをしたようなネコのふたもの。
どの作品も、正面だけでは終わらない楽しさがあります。
手に取って、少し角度を変えて、くるくると回してみる。
思いがけない場所に絵が続いていたり、
小さな動物と目が合ったり。
使ううつわでありながら、眺める時間まで楽しくしてくれる作品です。

中央では二羽の鳥が向かい合い、
何やら楽しそうにおしゃべりをしているよう。
そのそばには山羊、うさぎ、ワニ、小さな猫。
さまざまな生きものたちが一枚の中に描かれ、
まるで小さな物語の世界を眺めているような気持ちになります。
近づいて眺めると、「あ、こんなところにもいた」と、新しい発見があります。
ゆるやかに波打つ縁。
土の表情を残したあたたかな質感。
壁に掛ければ、そこに小さな生きものたちの世界が生まれます。
眺めるたびに発見があり、ゆっくりと愛着が深まっていく一枚です。
自分にとっての“だいじ”に出会う

お料理を盛りたくなるお皿。
お茶の時間を楽しくしてくれる茶器。
お花を生けたくなるピッチャーや花器。
目が合うたびに、ふっと笑顔になる動物たち。
加賀美さんのうつわは、使う時間も、眺める時間も、暮らしの中で少しずつ深まっていきます。
朝のスープにも。
夜のあたたかい飲みものにも。
小さなおかずを盛るうつわとしても。
手に取るたびに、少しずつ自分にとっての“だいじ”になっていくようなうつわたちです。
作品と暮らしが出会う場所。
文化の交差点としてのTOKYO FANTASTIC 201に、加賀美円さんの物語と手の跡が静かに満ちています。

日常にそっとときめきを連れてきてくれる作品との出会いを、
TOKYO FANTASTIC 201にて、ゆっくりお楽しみくださいませ。
※5/30(土)初日、オープン前の店内の景色です🕊️
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