
白と青のうつわ展|5/1–5/15, 2026

春から初夏へ向かう、南青山の午後。
TOKYO FANTASTIC 201の店内に、白と青のうつわたちが並んでいます。
涼しい風が、すっと通り抜けるような空間。
白の静けさ。
青の余韻。
光を受けて、釉薬や染付の表情が、少しずつ浮かび上がります。
市川恵大さん、山口由次さん、新島佐知子さん。
3名の作家による、それぞれの白と青。
清らかで、涼やかで。
けれど、ひとつひとつに温度がある。
食卓に置いたとき、日々の時間にそっと風を通してくれるようなうつわたちです。
流彩の青と、白磁の白 市川恵大(陶器)

市川恵大さんからは、大人気の「流彩」シリーズと、
201では初のお取り扱いとなる「白磁」シリーズが届いています。
流彩の青。
白磁の白。
そのふたつが並ぶと、店内の空気がすっと澄んでいくようです。
流彩シリーズには、凍った湖面をそっと覗き込むような、
静かで神秘的な景色が広がっています。
とろりと流れる釉薬。
淡い水色から、深い青へとにじむ濃淡。
内側や底に広がる、氷の結晶のような貫入模様。
光を受けるたびに、細かなきらめきがふわりと浮かび上がり、
ひんやりとした涼を感じさせてくれます。

白磁シリーズには、穏やかな風を浴びているような心地よさがあります。
すっと澄んだ白の中に、やわらかなあたたかさ。
透明感のある艶めきと、透けているように細やかな貫入の景色。

つるりとした艶。
ふわりとした土のぬくもり。
やさしく丸みを帯びたかたち。
マグカップ、ボウル、片口、丸鉢、飯碗、丸皿など、
毎日の食卓で使いやすいかたちも揃っています。
使っているときも、食器棚に並んでいるときも。
空間の空気をすっと澄ませてくれる、市川さんのうつわたちです。
清らかさ、華やかさ、楽しさが共存する 山口由次(陶器)

山口由次さんからは、本展のテーマに合わせたveilシリーズの限定カラーが届いています。
白いうつわの上を、水色や深い青の釉薬が、とろり。
雫が溢れるようなガラス釉の滴り模様。
光を受けると、そっと浮かび上がる貫入。
手にしたときの、ひんやりとなめらかな半磁器の質感。
見た目は涼やかで、手に取ると、手仕事のあたたかさも感じられる。
清らかさや、華やかさ、そして楽しさが共存する、山口さんらしい作品たちです。

veilシリーズ〈ツノ〉のグリーンとブルーは、
本企画展のために製作くださった限定カラー。
やわらかなグリーン。
深いブルー。
白の中に静かに溶け込む、淡い釉薬の表情。
縁のまわりには、金彩が施された小さなツノがきらり。

きりっとした存在感。
どこか遊び心のある佇まい。
山口さんならではの楽しさが、ぎゅっと詰まっています。
マグカップ、フリーカップ、飯碗など、毎日の食卓で使いやすいうつわも並んでいます。
朝のコーヒーやお茶の時間に。
冷たい飲みものを注いで、涼を感じるひとときに。
ごはんやスープ、デザートにも。
お手に取ってぐるりと一周していただくと、それぞれの個性がより楽しく見えてきます。
静かな青の中に、小さな物語 新島佐知子(磁器)

笠間で制作されている新島佐知子さんのうつわたち。
古典的な染付のスタイルを思わせる、静かで美しい、白と青の世界。
そこに描かれているのは、絵本の中からふと抜け出してきたような、
虎、鳥、魚、ラッコ、マトリョーシカたち。
きちんとしているようで、どこかゆるくて。
愛らしいようで、少し不思議。
こちらを見ているようで、見ていないような、なんとも言えないとぼけた表情。
思わずくすっとしてしまうのに、妙に目が離せません。
静かな青のうつわの中に、のどかで、
少しユーモラスな小さな物語が、そっと広がっています。

飯碗、取皿、マグカップ、そば猪口、小皿、小鉢、豆皿。
毎日の食卓で使いやすいうつわたち。
ひし形や八角、隅入り、扇形。
形の違いも楽しく、重ねて並ぶ姿まで愛らしいラインナップです。
八角大皿には、古い絵巻の一場面のような静かな風景。
取皿には、花を見つめる虎。
そば猪口の側面には、ぽつんと描かれた小さな子。
飯碗の中をのぞくと、底にそっと現れる絵柄。
同じかたちのうつわでも、描かれている線や模様、余白の取り方、
そこにいる子たちの表情は、ひとつひとつ少しずつ違います。
ひとつも同じものがない、それぞれに個性のある白と青。
遠くから眺めても美しく、近くに寄ると、さらに楽しい。
じっくり寄って、まじまじと見ていたくなるうつわたちです。
お料理好きの方にも愛用されている新島さんのうつわ。
毎日のごはんに使うたび、少しうれしくなるような存在です。

「白と青のうつわ展」
2026年5/1(金)-5/15(金)
※毎週水曜日は、定休日です。
※5/6(水・祝)は営業いたします。
市川恵大(陶器) #市川恵大
山口由次(陶器) #山口由次
新島佐知子(磁器) #新島佐知子
白と青のうつわたちが、毎日の食卓に、涼やかな余韻と、小さな物語を運んでくれます。
季節の入り口に、少しだけ空気を入れ替えるような一枚を。
日常に、静かな風を連れてきてくれるうつわとの出会いを。
ぜひ、TOKYO FANTASTIC 201にて、ゆっくりとお楽しみくださいませ。
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