
パステル展
佐々木綾子・北川和喜
9/17–9/29, 2026

9月17日(木)より、TOKYO FANTASTIC 201にて「パステル展」が始まりました。今回ご紹介するのは、二人の磁器作家、佐々木綾子さんと北川和喜さん。届いた作品は、あわせて約450点です。
やわらかなピンク、ミントを含んだ水色、淡い黄色、霧をまとったようなブルーグレー。窓辺にはカップやマグ、中央のテーブルにはカップ&ソーサーやプレート。木の棚やアンティークのガラスケースには、花器、一輪挿し、ボウル、大小のお皿まで、たくさんの色とかたちが並びました。

同じ磁器という素材、同じ「パステル」というテーマ。それでも、二人の作品を行き来しながら眺めてみると、色が生まれるまでの手の動きも、器の輪郭も、表面に現れる表情も異なります。
約450点。
並ぶからこそ、見えてくる違い

ひとことで「パステル」と言っても、店内に並んだ作品は決してひとつの色には見えません。白の中からふわりと現れるピンク。青と緑のあいだを行き来するような水色。黄色と青が重なって見える、やわらかなグリーン。色の境目がほどけるように曖昧なものもあれば、大きな刷毛の動きがそのまま残るものもあります。
一客だけを眺めていると「淡い色の器」と感じていたものも、何客かを隣り合わせると、濃淡や色の重なり、輪郭の違いがはっきりと見えてきます。カップを一列に並べてみる。似た色のお皿を何枚か見比べてみる。約450点が揃った今回だからこそ、ご自身の好きな色やかたちを、たっぷりと見比べていただけます。

流れる釉薬と、
やわらかな輪郭
佐々木綾子(磁器)

京都府亀岡市で制作する、磁器作家・佐々木綾子さん。ろくろを使わず、主に石膏型を用いながら、土に生まれるわずかなたわみや、釉薬の流れを作品の表情として残しています。二十年以上にわたり、釉薬の研究と制作を続けてきた作家さんです。

今回届いたのは、コーヒー、カフェオレ、ティーと名付けられたカップ類をはじめ、ボウル、飯碗、そば猪口。オーバル、オクタゴナル、スクエアなど輪郭の異なる大小のお皿、縁が花びらのように揺れるフルールのうつわ。そして、ころんと丸い一輪挿しから、すっと縦へ伸びる花器、植木鉢まで。色だけではなく、かたちの違いも一度にご覧いただけます。

濃く残るところ、
淡くほどけるところ

佐々木さんのうつわへ近づくと、一客の中にもいくつもの色の濃淡が見えてきます。霧をまとったようなブルーグレー。うっすらと緑を含んだ水色。白の中から現れるピンクや黄色。色が均一に表面を覆うのではなく、濃く残るところ、淡くほどけるところ、いくつかの色が重なりながら流れたように見えるところがあります。
同じ形、似た色の作品を隣に並べても、釉薬の流れ方や色の残り方は一客ずつ少しずつ異なります。丸いカップ、すっきりとしたスクエアやオクタゴナル、波打つフルールの縁、ふっくらとした持ち手。色から選ぶのか、輪郭から選ぶのか。何客かを見比べているうちに、ご自身が惹かれるところが少しずつ見えてきます。

「アートピースを日常に」。
食卓で日々使うカップやお皿にも、棚や窓辺で眺めたくなる花器にも、佐々木さんが重ねてきた釉薬の色が現れています。淡い色そのものだけではなく、その一客の中にある濃淡や揺らぎまで、近くでご覧いただきたい作品です。
何色もの色土を重ねて。
北川和喜(磁器)のパステル

「工芸とプロダクトの境」を掲げ、磁器を制作する北川和喜さん。作品の形をご自身で設計し、石膏を削って原型をつくり、型を用いて形を整えます。一方、その表面に広がる色には、一客ずつ異なる手の動きが残ります。
磁器土へ陶磁器用の顔料を混ぜて色土をつくり、作品によって、筆で重ねる。型へ流し込む。スポンジで触れる。重なった層を削る。形には設計された輪郭を残しながら、色や模様には、同じものを繰り返さない余地があります。

色の上に、また色を。
その奥に見える色まで

ピンク、水色、黄色、ミント、ラベンダー。今回の作品では、何色もの色土が一客の中に重なっています。
水色の奥にピンクが見えるもの。黄色と青が重なり、やわらかな緑に見えるもの。大きな刷毛跡が交差するもの。花びらのように色が連なるもの。薄く重ねられた色の向こうから、さらに別の色が見えてくることで、一色だけでは生まれない奥行きがあります。
北川さんご自身も「今までで1番可愛い色合い」と話す、今回の作品たち。色土で加飾した表面には、刷毛が動いた跡までテクスチャーとして残る作品もあります。
写真では一続きの淡い色に見えていたところも、実際に近づくと、色と色の境目や刷毛の重なりまで見えてきます。作品によっては、光にかざしたときに磁器ならではのほのかな透け感を感じられるものもあります。
今回並ぶのは、カップ、マグ、ピッチャー、一輪挿し、プレートなど。すっと背の高いもの、ころんと丸みを帯びたもの、口元に少し動きをもたせたもの。同じ形でも色の重なりはそれぞれ異なり、二客、三客と並べてみることで、その違いがさらに分かりやすくなります。

同じ磁器、同じパステル。
並べることで見えてくるもの

佐々木綾子さんの、釉薬の流れや濃淡と、わずかに揺れる輪郭。北川和喜さんの、何色もの色土の重なりと、表面に残る刷毛の動き。同じ磁器から生まれた作品でも、色が器に現れるまでの方法は異なります。
一方の作品を見たあとに、もう一方へ。ピンクとピンクを比べる。水色と水色を比べる。似た大きさのカップを手に取る。すると色だけではなく、器の輪郭や厚み、持ち手、表面の質感まで、それぞれの違いが見えてきます。

ひとつの「パステル」というテーマの中へ二人の作品が集まったことで、それぞれの色とかたちが、かえってはっきりと見えてくる。二人の作品を行き来しながら眺めることも、今回のCollectionならではの楽しみです。
カップ、マグ、一輪挿し。
たくさん並ぶ今だから選べる

今回、とくにたっぷりと届いているのが、カップやマグです。持ち手のかたち、胴の丸み、口元の広がり、高さ、そして色。似た大きさに見えていたものも、実際に手に取ってみると、指の収まり方や手の中での印象が変わります。
初日には、一輪挿しをお目当てに足を運んでくださる方や、カップ&ソーサーを何客も並べながら選んでくださる方の姿もありました。色から探すのも、まず手に馴染むかたちを探して、そこから色を選ぶのも。たくさん並んでいる今だからこそ、「この持ち手が好き」「こちらのピンクがいい」「この色の重なりが気になる」と、ご自身が惹かれるところをひとつずつ確かめながらお選びいただけます。
朝の一杯に。
午後のお茶に。
季節の花に。

朝のコーヒーには、好きな色のマグを。午後のお茶には、カップ&ソーサーと焼き菓子を。小さなお皿には果物を、オーバルやオクタゴナルのお皿にはその日の料理を。花器には、季節の植物を一輪。

作品だけを眺めているときと、ご自宅のテーブルや食器棚、窓辺に置かれた姿を思い浮かべたときとで、気になる一客が変わることもあります。ひと目で「これが好き」と感じるものも、何客かを見比べるうちに少しずつ気になってくるものも。約450点の色とかたちの中から、ご自身の毎日に迎えたい一客を探していただけましたら嬉しいです。
パステル展
9/29(火)まで開催しています

「パステル展」は、2026年9月29日(火)まで開催しています。佐々木綾子さんと北川和喜さん、二人の磁器作家から届いた約450点のうつわを、TOKYO FANTASTIC 201の店内いっぱいにご紹介しています。
気になった一客へ近づいて、実際に手に取り、似た色や形を並べながら、それぞれの違いまでご覧くださいませ。会期中の店内や作品は、TOKYO FANTASTIC 201のInstagramでも順次ご紹介してまいります。期間中のご来店が難しいお客様へ、一部の作品はTOKYO FANTASTICオンラインストアでもご紹介しています。
TOKYO FANTASTIC
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パステル展
Pastel Ceramics Collection

2026年9月17日(木)-9月29日(火)
北川和喜(磁器)
@kazuki.kitagawa.35
佐々木綾子(磁器)
@ayakosasakiporcelain
※通常、毎週水曜日は定休日です。
※9月21日(月・祝)敬老の日は通常営業いたします。
※9月23日(水・祝)秋分の日は営業いたします。
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〒107-0062
東京都港区南青山3-16-6-201
営業時間 12:00-19:00
tel. 070-2315-3006
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TOKYO FANTASTIC 201のInstagramでは、会期中毎日、より詳細な写真とともに企画展の作品をご紹介しています。ブログでは載せきれない一客ずつの色やかたち、店内での並び、会期中の最新の様子も少しずつお届けしていますので、「パステル展」をもっと詳しくご覧になりたい方は、ぜひInstagramもあわせてお楽しみくださいませ。

TOKYO FANTASTIC 201(にーまるいち)
@tokyofantastic201
TOKYO FANTASTIC 201
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